発表

SS-051

刑事司法過程における確証バイアス

[企画代表者,話題提供者,司会者] 伊東 裕司:1, [話題提供者] 指宿 信#:2, [話題提供者] 厳島 行雄:3, [話題提供者] 吉井 匡#:4, [指定討論者] 仲 真紀子:5
1:慶應義塾大学, 2:成城大学, 3:日本大学, 4:香川大学, 5:立命館大学

 冤罪の大きな原因として,捜査や裁判の関係者が持つ認知バイアスが存在することが指摘されているが,中でも刑事司法において広く見られ,判断に重大な影響を与える可能性の高いバイアスとして,確証バイアスがある。確証バイアスとは,肯定的な情報により仮説を維持,検証しようとする傾向であり,人間の思考において普遍的に見られる。最近の思考研究では,多くの状況において有効にはたらくヒューリスティックであるとの見方も示されているが,司法判断において確証バイアスはどのようにはたらくのであろうか。本シンポジウムでは,捜査員,目撃者,裁判員,裁判官などにどのような確証バイアスが見られ,それらが判断にどのような影響をもたらすかを検討する。さらに確証バイアスによる望ましくない影響を防ぐためにはどのような方策があるのか,どのような研究が必要とされるのかについて議論する。また,心理学と法律学の協働についても議論したい。
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