発表

SS-050

シングルケースデザイン:古くて新しい実験計画法の活用に向けて

[企画代表者,司会者] 山岸 直基:1, [企画者,話題提供者] 藤巻 峻:2, [話題提供者] 井垣 竹晴:1, [話題提供者] 大久保 賢一#:3
1:流通経済大学, 2:早稲田大学, 3:畿央大学

多くの心理学者は,独立変数と従属変数の関係を調べるような実験的研究には多標本の群間比較法が必要だと考えている。そしてそれが困難な場合には実験的研究をあきらめることもある。しかし,心理学の世界は常に変化している。米国心理学会は2018年に投稿規定を改定し,実験的な研究法の1つとしてN-of-1というカテゴリを作り,その基準を示した。シングルケースデザインと呼ばれる実験計画法である。ようやく個人を基盤とした実験研究に光が当てられた。日本心理学会の学術論文の投稿規定は米国心理学会の規定に準拠しているため,この実験計画法を知っておくことは,本学会の多くの会員にとってメリットとなるだろう。本シンポジウムでは,シングルケースデザインとは何か,群間比較法との比較,教育場面での具体的な適用例,実施における技術的な注意点,統計的検定を含む効果判定の考え方,今後の展望等について議論する。
詳細検索