発表

SS-044

犯罪捜査と記憶2

[企画代表者,話題提供者] 尾藤 昭夫:1, [話題提供者] 福島 由衣:2, [指定討論者] 蓮花 一己:3, [指定討論者] 中園 江里人#:4, [司会者] 桐生 正幸:5
1:奈良県警察本部科学捜査研究所, 2:日本大学, 3:帝塚山大学, 4:近畿大学, 5:東洋大学

取調べは事件の記憶を引き出す技術で,ポリグラフ検査は生理指標を用いた記憶再認テストである。しかし,近年,誘導等の問題で供述等記憶にまつわる証拠への信頼度が下がり,事件の事実認定は物証偏重で行われている。ところが,物証や状況証拠はスポット的であり,これらによる事実認定には事件のストーリー的な再構成が必要になるため,エラーが混入する可能性が皆無ではない。こうしたリスクを回避するため事件関係者の記憶に訴える方法があり,「足利事件における警察捜査の問題点等について」(警察庁,平成22年)でも,誤認逮捕の防止対策として心理学的知見を用いた取調べとポリグラフ検査の活用が推奨されている。我々は,昨年の日本犯罪心理学会第56回大会(奈良女子大学)の学会主催シンポジウムでポリグラフにて誤認逮捕を回避した事例を発表した。今回はこれらを事件解決に寄与する証拠とするため,心理学が何をすべきかを考えたい。
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