発表

SS-034

嫌悪と排斥行動:道徳性との関連と問題への対応

[企画代表者,話題提供者,司会者] 中村 真:1, [話題提供者] 松尾 朗子:2, [話題提供者,司会者] 岩佐 和典:3, [指定討論者] 今田 純雄:4
1:宇都宮大学, 2:名古屋大学, 3:就実大学, 4:広島修道大学

 ヘイトスピーチや差別のような排斥行動は,怒りをはじめとした様々な感情との関係を指摘されているが,このシンポジウムでは,とくに嫌悪とその関連感情が排斥行動とどのように関係しているかに注目する。嫌悪には,特定の食物や不衛生などに対する拒絶,回避反応などを引き起こすコア嫌悪,人間の動物的側面を想起させる刺激によって喚起される動物性想起の嫌悪,さらに,社会的規範からの逸脱行動などに接することで喚起される社会道徳性嫌悪があるとされる。このような嫌悪の特徴を踏まえ,特定の個人や集団が様々な嫌悪の対象となることが排斥行動と結びついている可能性を検討することで,排斥行動への効果的な対応策の提案に結びつけたい。行動免疫や非人間化の観点からの外集団排斥に関する実証的検討をはじめとした研究成果を報告するとともに,嫌悪と道徳性との関係を踏まえつつ,排斥行動の抑制や対応のための方策について検討したい。
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