発表

SS-021

俳句の「詠み」を通した自己との対話がもたらす心理的効果について

[企画代表者,話題提供者,司会者] 皆川 直凡:1, [話題提供者,司会者] 佐藤 手織:2, [話題提供者] 島井 哲志:3
1:鳴門教育大学, 2:八戸工業大学, 3:関西福祉科学大学

俳句はその「詠み」において写生を基本とする。高浜虚子に師事した中村草田男は,俳句における写生とは,感じたことをできるだけ表に出さず,見たことや聞いたことの中へ,とりわけ対象の中心である季語の裏へ封じ込め,結晶させようとすることであると述べた。その過程で,作者のものの見方,感じ方,考え方が具体化されると考えられる。その意味で,俳句における写生は,自己と向き合い自己との対話を深める技法であるといえる。本シンポジウムでは,俳句における写生の特徴を吟味したうえで俳句に込められた作者の心情を読み解く試み,被災や闘病といった苦境での句作が作者に及ぼす心理的効果を探る研究,およびポジティブ心理学の流れから俳句をみるマインドフル句会の実践とそこでの知見,について話題提供を行う。話題提供者相互の討論に加えてフロアの方々とも議論を深め,俳句の「詠み」を通した自己との対話がもたらす心理的効果について考究したい。
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