発表

SL-006

観光が探検に変わる:心理特性を利用した観光支援システム

[講演者] 仲谷 善雄:1, [司会者] 佐藤 隆夫:2
1:立命館大学, 2:立命館大学

情報隠蔽の心理的効果やナッジ(nudge)などの行動誘発機構を用いて,便利さとは異なる価値基準に基づいた観光支援を実現する方法を提案し,システムとして実装,評価してきた。本講演では,あえてルート情報を隠蔽した観光ナビや,あえて概略的な情報しか提供しないことで目的地の主体的決定意識を持たせるナッジベースの観光推薦などについて,具体例と効果を示す。現在位置の周辺の半径100mの地図を隠蔽するアプリでは,その地域を熟知したユーザが,ルートがわからなくなるなど,認知地図ではなくツールに頼ることが判明した。また,現在地と目的地,およびその間のランドマークの相対的位置関係と写真のみを表示して,方位や縮尺も示さない画面による観光案内アプリでは,通常の8倍もの時間を要しながらも,ランドマークや目的地を探すときの苦労や発見したときの感動が予想よりも大きく,「観光が探検に変わった」とユーザより好評価を得た。
詳細検索