発表

SS-007

テロリズムに対して心理学は何ができるのか(4)

[企画代表者,司会者] 大上 渉:1, [企画者,指定討論者] 越智 啓太:2, [話題提供者] 入山 茂:3, [話題提供者] 横田 賀英子:4, [話題提供者] 松本 昇:5,6
1:福岡大学, 2:法政大学, 3:東洋大学, 4:科学警察研究所, 5:名古屋大学, 6:日本学術振興会

テロの本質は恐怖感情を利用した世論誘導にある。それゆえ,テロリストはさまざまな形態の暴力や脅迫などを用いて,自らの政治的,社会的,あるいは宗教的主張を政府や社会に強要しようとする。社会の恐怖や不安を大きく煽り,交渉を有利に進める手段として,彼らは古くより人質戦術を好んで用いている。代表的な人質戦術には,①ハイジャック,②人質立てこもり,③誘拐の3タイプ(Wells, 2015)がある。これらは,いずれもセンセーショナルな戦術であり,ひとたび実行されれば,社会に大きな衝撃を与え,我々を恐怖や不安に陥れる。今回で4回目を迎える本シンポジウムでは,日本で発生したハイジャック事件の事例分析,人質交渉や人質立てこもり事件のリスク評価,またテロの被害者にみられるPTSDの特徴とその治療方法などを紹介し,テロリストの人質戦術に対して心理学がどのように対抗できるか議論したい。
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