発表

IS-007

日立製作所シンポジウム
心理学における脳科学―基礎と臨床をつなぐfNIRS研究

[企画] 日立製作所, [話題提供者] 嶋田 総太郎#:1, [話題提供者] 皆川 泰代#:2, [話題提供者] 小林 恵:3, [話題提供者] 門田 行史#:4, [司会者] 山口 真美:5, [司会者] 檀 一平太:5
1:明治大学, 2:慶應義塾大学, 3:愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 4:国際医療福祉大学, 5:中央大学

これまで,心の機能の神経基盤について様々な脳計測技法で検討されてきたが,計測環境等の制約から基礎研究の脳科学的知見を臨床現場に応用する試みは未だ限定的であると言える。一方,近赤外分光法(fNIRS)は負担が少なく計測環境の自由度が高いことから,さまざまな環境や対象で脳活動計測が可能である。fNIRS技術を世界で初めて製品化した日立製作所を冠した本シンポジウムでは,4名の登壇者からfNIRSを用いた基礎研究・応用的研究を話題提供していただき,心理学の基礎研究と臨床現場を繋ぐ架け橋としてのfNIRSの可能性を提案したい。話題提供では基礎研究として,ラバーハンド錯覚・ロボットハンド錯覚などの自己身体認識に関する研究およびコミュニケーション時の2者同時計測実験(嶋田),自由度の高いPCゲームにおける二者間の脳活動同期と個人内結合を検討し社会的信号に対応する脳機能結合を明らかにした研究(皆川),応用的研究として乳児期の顔処理発達と注意欠如多動症の表情処理特性に関する研究(小林),発達障がいの病態可視化や治療後の脳機能変化に関する研究成果を元にした,病院での行動療法やリハビリ治療,行政や教育との連携(門田)について紹介いただく。会場内に日立製作所のfNIRS装置を展示するとともに,シンポジウムの最後には登壇者との交流・日立製作所への質疑時間を設け計測原理から応用に至るあらゆる質問に対応する。
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