発表

IS-005

本当に協調的なインタラクションは学びを支援するのか?

[企画代表者,指定討論者] 林 勇吾:1, [企画者,司会者] 山本 博樹:1, [企画者,話題提供者] 藤本 学:1, [話題提供者] 白水 始:2, [話題提供者] 深谷 達史:3, [指定討論者] 市川 伸一:4
1:立命館大学, 2:東京大学, 3:広島大学, 4:帝京平成大学

認知心理学や認知科学の分野では他者との協同を通じた知識獲得の有効性が指摘され,どのような条件下においてどのような知識を獲得することができるのかについて実証的な検討が行われてきた。また近年の教育心理学や教育工学分野では,授業の中での児童生徒による相互説明や通信ネットワークあるいは人工知能を介した協同学習ではインタラクションの提供と受給において個人差が介在しそれらを介した教育可能性についての議論が深められてきている。さらに社会心理学の知見からは,集団討議のメンバーの意欲が高いと課題葛藤や関係葛藤話の脱線を生じやすくしその可能性は人数が増えるにしたがって高くなることが示されてきた。しかしどんな支援であれ,それが有効か否かを決めることができるのは本質的に支援の提供者ではないはずだ。手すりの設置者がその有効性を決められないという例を出すまでもない。問題はインタラクションだけに注意が向いてしまい「学び」の側面が疎かになっている現状である。協同学習の支援に向けてはどのように学びを支援しているかについてのメカニズムを解明し,その上でインタラクションをデザインしていくことが重要な研究アプローチといえる。そこでシンポでは認知,教育,社会の視点から協調的なインタラクションが本当に学びを支援しているのかをしっかりと論じ支援するための境界条件とは何かを解明したい。(後援:立命館大学認知科学センター)
詳細検索