発表

1C-013

地位関係と性別が他者操作方略の選択におよぼす影響

[責任発表者] 木川 智美:1
[連名発表者・登壇者] 今城 周造:1
1:昭和女子大学


目 的
 本研究では,木川・今城(2017)が示唆した,操作対象者との地位関係と性別が,操作方略の選択に及ぼす影響について検討することを目的とする。

方 法
 実験参加者 女子大学生144名を実験参加者とした。
 実験実施時期 2017年12月に実験を実施した。
 手続き 心理学の授業時間の一部を利用して,独立変数の操作と従属変数の測定尺度を含む冊子を配布し,参加者に反応を求めた。
 独立変数の操作 実験計画は,対象者の地位関係(上位・同格・下位)×性別(男・女)の参加者間2要因配置である。場面想定法により,ある地位関係と性別の組み合わせの対象者(例:目上の男性)に「どうしてもこうして欲しい/こうして欲しくない」ことがある場合,どのような方略を取りそうかを尋ねた。6種類の冊子を作成し,教室で無作為に配布した。
 従属変数の測定 他者操作方略(Table 1)について「あなただったらどれくらいやりそうですか」と尋ね,「ありえない‐ありうる」の7件法で評定を求めた。

結 果 と 考 察
 分散分析の結果,嘘において,交互作用の傾向がみられ(F (2, 136)=2.85, p<.10, η2p=.04),女子大学生は目下ならば女性よりも男性に対して嘘を用いた操作を行う傾向が明らかになった。
 また,説明・素直においても,交互作用がみられ(F (2, 136)=3.15, p<.05, η2p=.04),女子大学生は目上ならば男性よりも女性に,女性の場合に同年輩よりも目下に,目下ならば男性よりも女性に,素直で説明的な操作を行う傾向が明らかになった。

引 用 文 献
木川智美・今城周造 (2017). 大学生を対象とした日常生活にみられる他者操作の把握の試み ―共起ネットワーク分析を用いた仮説の生成―昭和女子大学大学院生活機構研究科紀要, 27,31-41.

キーワード
他者操作/地位関係/性別


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