発表

L-024

潜在的連想テストによるリスク認知へのアプローチ

[講演者] 井出野 尚:1, [司会者] 竹村 和久:2
1:徳山大学, 2:早稲田大学

リスク認知とは,リスク事象への人の主観的評価をさす。これまで,リスク認知研究は,サイコメトリック・アプローチと意思決定からのアプローチが行われてきたが,いずれのアプローチにおいても,直接的な質問項目によってなされてきた点が方法上の大きな特徴であった。本研究では,調査対象者の意図的な制御可能性の低い測定への要請と,概念間の連想構造の測定への要請が認められることから,潜在的連想テスト(Implicit Association Test: IAT)のリスク認知研究への導入を試みた。原子力発電・地震・水力発電を題材としたIATでは,原子力発電と地震は水力発電よりも危険との潜在的な連合強度が高く,原子力発電と地震の危険との連合強度に差が認められないことが一貫して示された。また,IAT効果と顕在尺度との間には,乖離が認められた。これらの結果から,IAT,そして潜在的測定の利用方法について考察を行う。
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