発表

L-018

2型糖尿病における生態学的経時的評価法を用いた心理行動的アプローチの最適化

[講演者] 齋藤 順一:1, [司会者] 熊野 宏昭:1
1:早稲田大学

生活習慣病としての糖尿病に対する心理療法的介入には一定の効果が示されているが,十分には活用されていない。本研究では,生態学的経時的評価法(EMA)によって,個別の患者ごとに日常生活下での心理社会的要因,食事管理や運動,血糖値などのデータを経時的に測定し,短時間一回完結形式のアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の効果機序を明らかにしながら,血糖コントロールの改善効果について検討した。まず,糖尿病治療に関わるACTの行動的プロセスを測定するための尺度と,日常生活下で血糖コントロールに関わる要因を同定するための測定法が開発された。そして,8名の2型糖尿病患者を対象にした一回完結形式の介入結果から,質問紙得点ではアクセプタンスの向上が示され,糖尿病関連指標では,介入後2ヶ月の時点において「1日の平均グルコース値」「1日の不適切な食行動の頻度」が小から中程度の効果量で有意に減少することが示された。
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