発表

L-016

抑うつ者における自伝的記憶の概括化

[講演者] 松本 昇:1,2, [司会者] 望月 聡:3
1:日本学術振興会, 2:名古屋大学, 3:法政大学

自伝的記憶の概括化は特定の日時・場所で起こったエピソードの想起が困難となり,その代わりに複数の出来事が集約された概括的な記憶が報告される傾向を指す。抑うつ者やトラウマ経験者には自伝的記憶の概括化がみられ,また,それが抑うつ症状の悪化・維持要因となることが知られている。本講演では,講演者がこれまでに行ってきた自伝的記憶の概括化に関するメカニズム研究および介入研究の総まとめを行う。自伝的記憶の概括化は自己参照過程,記憶抑制,実行機能の減衰などの複合的な要因によって引き起こされる。その中でも抑うつに寄与する要因を特定し,治療へと応用していくことが求められる。臨床,認知,神経の各観点から領域横断的な議論を行うため,幅広い分野の研究者の参加を期待する。
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