発表

L-011

受け手に情報発信者の存在が感じられるとき:語義-感性情報統合に着目して

[講演者] 宮代 こずゑ:1, [司会者] 原田 悦子:2
1:宇都宮大学, 2:筑波大学

情報化社会である現代,我々は不特定多数宛の情報に囲まれている。そこで情報の受け手にとって重要なのは伝達されてきた情報それ自体であり,情報発信主体についてはあまり意識されない。しかし手書き文字から書き手の存在が感じられるように,情報を通してその向こう側の発信者が意識される場合もある。そのような場合,伝達された情報は,受け手が推測した発信者の意図などが加味されて変容すると考えられる。すなわちFace-to-Faceでない情報伝達場面においては,発信者の存在が感じられやすい媒体かどうかが人の情報処理過程に影響を及ぼす可能性がある。講演者は一連の心理学的実験を通して,音声(韻律的特徴,声質,合成音声)・文字(手書き文字,タイポグラフィ)を操作して語の処理へ及ぼす影響を検討した結果より,媒体により発信者の存在が感じられやすいものがあり,それが人の語の処理過程に影響を及ぼしている可能性について論じる。
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