発表

SS-098

セクシュアル・マイノリティを生きる体験に寄り添う―現象学的視点を手掛かりとして―

[企画代表者,話題提供者] 町田 奈緒士:1, [話題提供者] 藤高 和輝#:2, [話題提供者] 金 智慧#:3, [指定討論者] 森岡 正芳:4, [指定討論者] 高石 浩一:5, [司会者] 荘島 幸子:6
1:京都大学, 2:大阪大学, 3:東京大学, 4:立命館大学, 5:京都文教大学, 6:帝京平成大学

従来のセクシュアル・マイノリティをめぐる研究では,その原因究明や,行動・意識の傾向,彼らを取り巻く社会構造の解明を目的として研究が実施されてきた。これらの研究から生み出された知は,たしかに医学的診断・治療の確立(ないし医学的疾患からの除外),法制度の整備などに寄与してきた。しかし,LGBTという言葉の広まりや,先行研究の蓄積にもかかわらず,「ゲイはオシャレ」,「LGBT専用トイレを設置しよう」といった,当事者の実感に沿っているとは言い難い「理解」や「支援」が未だに存在する。こうした現状を生んでいる理由として考えられるのは,実際にセクシュアル・マイノリティを生きるという「体験」を,自らの身体を重ねながら了解することができていないからではないだろうか。そこで,本企画では,「体験」を生き生きと描き出し,読み手に知的理解だけではなく,人間学的了解への可能性を拓くための方途として,現象学的発想法に着目する。
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