発表

SS-066

「分断社会」の心理的起源:計算論的手法で読み解く政治的意見の形成・伝搬過程

[企画代表者,話題提供者] 唐沢 穣:1, [企画者,司会者] 浅井 暢子:2, [話題提供者] 上野 泰治:3, [話題提供者] 笹原 和俊#:1, [指定討論者] 宮本 聡介:4, [指定討論者] 稲増 一憲:5
1:名古屋大学, 2:京都文教大学, 3:東京女子大学, 4:明治学院大学, 5:関西学院大学

現在,社会のさまざまな分野における「分断」の進行が問題となっている。そして,分断を生じさせる心理的な要因として,政治的イデオロギーをはじめとする思想・信条の相違と,それを拡大させる広範なコミュニケーションの役割が指摘される。こうした心理的分断の本質を理解するためには,個人のレベルで作用している心理的過程と,マクロなレベルにおける情報の伝搬や共有過程の双方を,ともに考慮した理論モデルと実証が必要である。この要請に応えるための試みの例として,計算論的アプローチの可能性と問題点を議論することが,本シンポジウムの目的である。複雑な心理的・対人的過程を的確にモデル化し,さらにはサンプルの規模や研究に要するコストといった実証的検証に伴う制約を乗り越えることが,計算論的手法の採用によりどこまで可能になるのか,そして,学際的協働の真の困難さはどこにあるのかなどについて,実例に基づいた討論を行う。
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