発表

SS-063

融合社会脳研究―自己の主体性を考える

[企画] 日本学術会議「脳と意識」分科会・日本心理学会連携企画, [企画者,司会者] 坂田 省吾:1, [企画者,話題提供者] 苧阪 直行:2, [企画者,話題提供者] 松井 三枝:3, [話題提供者] 今水 寛:4, [指定討論者] 渡邊 正孝:5, [指定討論者] 矢追 健:3, [司会者] 苧阪 満里子:6
1:広島大学, 2:京都大学, 3:金沢大学, 4:東京大学, 5:東京都医学総合研究所, 6:大阪大学

古代ギリシャの哲学者は,自己が他者と結ばれた社会的存在だと気づくことの重要性を指摘したが,この自己と他者をつなぐのが「社会脳」である。最近,融合社会脳という新学際領域が拓かれて,自他をめぐる脳の社会的な働きやその仕組みが脚光をあびてきた。「自分とは何か?」あるいは「自己と他者の境界」などを,身体運動の主体感(sense of agency:手足の動きは自己に帰属する)や保持感(sense of ownership:手足は自己に帰属する),さらに自己参照効果(self-referential effect)などを通して探求する先端研究が進展し,知覚,認知から精神・神経疾患の領域にまで影響が広がってきた。自己に気づく脳の仕組みをもつことが,他者の心を想像する仕組みにもつながる。本シンポジウムは日本学術会議「脳と意識」分科会が,昨年のシンポジウム「融合社会脳研究の創生と展開」に続いて開催するものである。
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