セッション

 平成25年に成立した障害者総合支援法の見直しに向け平成27年度に、厚生労働省は「意思疎通を図ることに支障がある障害者等に対する支援の在り方」を調査し、失語症者向けの意思疎通支援者を全国一律に養成するための養成カリキュラム案を作成しました。それを受け平成28年度に厚生労働省は日本言語聴覚士協会と共同して検討会を立ち上げ、前述のカリキュラム案に基づいた支援者養成のためのテキストを作成しました。
 そして平成29年10月、都道府県の推薦を受けた言語聴覚士を対象に指導者養成研修会が実施されました。平成30年度以降に都道府県主催で実施される支援者の養成事業は、この修了者を中心に、これまで意思疎通支援の活動に関わってきた言語聴覚士の協力を得て行うことになります。また、その協力者は毎年実施される指導者養成研修会で研修を受けることで、研修会修了者を地道に増やしていくことが期待されています。
 言語聴覚士が意思疎通支援者の養成を通して、失語症のある方々やその家族へのサービスを確保し、活動・参加を促進することは、失語症についての一般の方々の理解を深めるだけでなく、地域において言語聴覚士が担うことのできる業務内容の広報にもつながります。
 支援者養成研修会の実施主体である都道府県によって、この事業への対応には温度差があると指摘されています。行政への働きかけの方法、失語症友の会との連携など、必要な協力体制を確立する方法について、士会間でのさまざまな情報共有が望まれます。
 そこで本年6月の学会会期中に、「失語症者向け意思疎通支援者指導者研修会修了者の集い」を開催し、支援者養成研修会開催に向け、先進的に活動を始めている士会にその内容を披露していただくことにいたしました。指導者研修会修了者並びに士会の本事業担当者の皆様のご出席を、心よりお待ちしております。 
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